2016年6月27日月曜日

カナレのケーブル に まつわるおもいで

高校のときに友だちとやったバンドは、5人目のメンバーとして誘ってもらったときには、「ドラムかキーボードのどっちか」といわれ、「キーボードやってみる」と答えて参加した。
ウチの家には妹が習っていたピアノがある。でもドラムセットってどうすりゃいいのか見当がつかない。高2の4月にバンドが結成され、11月の文化祭のステージにむけて、バイエルから練習を始めた。
その直後の5月、G.Wのイベントにバイトをさせてもらえることになった。駐車場の案内やら、着ぐるみの中身やらけっこうな人数がいるという。高校はバイト禁止だったから口の堅い連中集めてシフト組んででかけていった。
G.Wフルに行って、3まんか4万くらいになったと思う。それでキーボードを買うつもりだったのだ。
バンドの発起人のボーカルのT君ももちろん一緒にバイトやって、なんと彼は「キーボード買うんやろ。カンパするわ」と、バイト代の全額をくれた。

卒業してからぜんぜん会ってないけど、あんときの恩は一生忘れない。ありがとう。

80年代になったばかりの頃、モノフォニックのモジュールシンセはあったけれど、選択肢が難しかった。買ったのは Casio の 201 だ。それでも当時、10万円近かった。

このバンドはメンバーも入れ替わったりしたけど2年続いた。

もっとちゃんと弾けたらもっともっとおもしろいかもしれない、と思って、進学したときに軽音に入ってみることにした。キーボードをもうちょっとやってみたかったのだ。
ところがが、音楽科があっらもんだで軽音にも音楽科の女の子が毎年わんさか、さらに幼児教育科の女の子もわんさか。ほんとは音大ねらってたんやどぉというレベルの子がうじゃうじゃ。

「鍵盤やれるコはいっぱいおんねんけどギターおらんねん。おまえギターやらんかぁ。」
見学にいったときにそういうハナシになり… 今に至るギター。

時代は80年代から90年代にかかる頃。(もちろん昭和。)

シールドケーブルってすぐダメになっていた。ちょっと動くとバリバリいうし、音が出なくなることもしょっちゅうだった。そういうダメになったケーブルが軽音の部室には積まれていた。女の子が多いからよけいにそうなったのだ。で、そのケーブルを使えるとこだけちょん切ってハンダづけして再生していたのが大師匠のY先輩で、おんなじようにまねして再生を試みていたのだ。
断線してブチブチいうばかりか、ジャックもへたって先っぽがくるくる回るようなそんなシールドばかりだったころに、ちょびっと高かったけど丈夫で長もちしたのがカナレのケーブルだ。

カナレのケーブルはすごい。とても丈夫だ。

時代が過ぎ、いろんなケーブルが世に出てきた。日本人にも手の届くものが海外から届くようになった。

2年くらい前からカナレのケーブルを楽器店であんまり見なくなってしまった。どうしたのかとおもっていたのだが、どうやら新製品を投入しているらしい。

海外のbeldenやらmonstar,、日本でもmogami など、評価を高めているメーカーが出てきている。
(じっさいのとこ、わしも最近はBelden使うようになっているのだけど。)

カナレへのリスペクトは変わらない。これからもずっとだ。

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