2016年5月8日日曜日

ジャンク いったい何個目なんだ! BOSS TU-12

netオークションって、入札も出品も今までやったことがなく、むしろコワいというイメージしかなく、触れることすらなく生きてきたのだが、たまたまのぞく気になり眺めてみた。

「ジャンクです 電源は入りますが針が動きません」 って出品されるTU-12を見つけた。価格は ○円スタート。ひとけただ。

似たような症状のがなんとかなった経験があるので興味を持ってしまい、試しに入札ボタンを押してみたら、その後他に入札する人もなく、そのまま落札してしまった。オークション初体験で落札という記念すべき品になった。
送料のことを考えていなくて、入札したあとで送料込みだとえらい値段になるのか? と、冷や汗かいたけど、出品者の方が安い方法で送ると連絡してくれた。送料は商品価格の300倍近い(!?)という不思議なことになったのだが、送料入れても MY TU-12 の最安値記録を軽く更新。

手続きすませたらすぐに送ってくださった。送料はこっちで払ってはいるとはいえ、あまりにも安くて発送する手間を考えたら申し訳ないくらいだ。
ものすごくやすーーく落札した場合、ちょっと多めに送金する人もいるらしい。今度から似たようなことがあったらそうしようと思う。


届いた。開封。



いったいいくつめになるのか、もう数えるのも怖いTU-12。
これはなぁ、名機でなぁ。発売は約30年前なのだが、当時最新のクロマチック。切り替え式のチューナーが2万円以上で当たり前だった時代に一万円弱で発売された。バイト代はたいて買いました。あんときはうれしかったなぁ。周りの人もほとんどみんな持ってた。中身のマイナーチェンジはあったもののその後もずっと現役で、5年ほど前に後継機が出て生産終了になった。
一時中古価格がはねあがったものの、去年ぐらいから落ち着いてきてるようだ。

さて、症状を観察にかかる。届いて包みを開いたそのまま一度も通電することなく分解。なんの躊躇もへったくれもない。




  • メーターのクリアのふた、テープで留めてあるのだけど、これはテープがなくなっててそのまま外れた。中も触ったのかなぁ。ケースに隠れる針の根元のとこ、左のねじがなくて脱落してるのかと思ったがそうではなく元々そうだったことがこのあともう一人を分解して判明する。
  • スイッチが硬い。改善しようとCRCあたりを使ったのかな。中の方が濡れたようになってる。
  • LEDは光る。電源は入ると考えていいと思うが針は反応しない。


作業をどんどん進める。バラしていくだけですけど。ついでだから針のずれてるこないだのTU-12も一緒にやることにする。生産時期が違うため、同一の基板ではない。



ジャック、スイッチは洗浄した。(スイッチの動きの硬さは改善できてない) 電解コン、見た目でわかる異常はないようだ。

メーターが壊れてる可能性があるので調べてみる。
針ズレTU-12のメーターを最安TU-12の基板につないだら動いた。マイク入力は働いていないし、すとんと0に落ちたりと不安定。問題はあるが基盤の回路は生きてるっぽい。

次に、針ズレTU-12の基板に、最安TU-12のメーターをつないでみた。(ややこし)
たまげた。動いた。メーターそのものは生きていた!

でも元の組み合わせだとなぜか動かない?



基板を眺めてみる。細かいとこは見えないのでルーペで調べる。

お、?!



入力ジャックウラ、ハンダ割れ発見。あちこちどうやらハンダ割れらしい。




さらに、なんでこんなかっこ悪いハンダ?!



それからまた、怪しいもの発見。


ナニでしょう?この汚れ。セラミックコンデンサと水晶発振子のあたりめちゃ汚い。おまけにこのセラコン、膨張して吹いてるのか?! セラコンってそんなことになるの?

ハンダ割れしてるらしいジャックはいったん外してつけなおしした。
汚れのとこはセラミックコンデンサと水晶発振子を外して掃除した。部品が逝っているのかと思ったのだが、テスターの容量計の動き見るとコンデンサはどうやら生きてるっぽい。水晶発振子は確かめようがない。交換部品もないのできれいに掃除してからもっぺんつけた。

試しにもっぺんメーターつないだ。


あら、動いた。



なんだかよくわからないのだが、動くようになってしまった。水晶発振子のあたりの汚れでどこかがリークしていたのか、ハンダ割れのせいだったのか… ごちゃまぜに作業したのでわからない。
動いてチューニングできるようになったのはうれしいのだが、マイク入力はやっぱり効かない。これの原因はわからないままであるが、実用上の問題はないし…。

結果としてだが、2台一緒に作業してよかった。ややこしかったけど。

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針ズレTU-12のメーター修正、やはりあのメーターウラのやつで針の位置が動いた。440Hzの信号流しながらジャストになるように修正してみた。
ところがコレではうまくいかなかった。GUITAR MODEで5Aにして針を合わしても、CHROMATIC MODE ではずれたままになる。逆のことをしても一方でズレる。

            弱った…

時代に感謝だ、海外のサイトでこんな記述発見。

KEEP PITCH SWITCH ON DURING ADJUSUTMENT,OR TU-12 ENTERS NORMAL MODE.
While pushing PITCH,turn power ON (GUITAR OR CHROMATIC),Adjust for 440Hz.
たぶん、こういうことだと思う。
合わせてるときは PICH SWITCH を押しっぱにしといてね。そうしなかったら普通にチューニングになるよ。
PITCH を押したまんまで電源入れて(モードはどっちでもいいから) 440Hzに合わせなさい。

やってみたらどうやらうまくいったみたいだ。



仲良くふたあつ、我が家の機材に仲間入り。


TU-12のおかげでどれだけ遊べるのだろう。

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